今日はある神通力に優れたてはいたが素行の悪い行者さんの話を聞きました。
特に女性に手を出す。
病気を治したりするけど尊敬できないといっていた。
そういうのは現今では犯罪です。
私も昔、師匠から大変験力があった人でも二号さんのいた行者さんのこととかは聞いている。
ほかにも芸者遊びをしたり、お妾さんと子供までがいたり・・・そういう人は昔はよくいたそうだ。
だがそういう行者さんと言うのは共通して恨まれるようなことはしていない。
芸者にも人気がある。酒もめっぽう強い。おもしろくてもてるが無粋な真似はない。
その後の女性や子供の面倒もしっかりみている。
よく金も使うが金に汚くはない。ないならないでよいという風だ。
屈託がない。
勿論、だから素行不良でいいのだというものではないが行者も木石ではないからそういうこともあるのは事実だ。
これに対し始めはマジメにみえてもだんだん崩れていく人は初めから仏道より金品、欲望の実現が目当てなんだね。もともと魔を宿している人だ。
そういうのは条件次第で魔性がいかようにもでかくなる。
そうなるとさっかく修行してもいつの間にかすっかり魔に入れ替わる。
魔も今ままで同じようなことを何食わぬ顔でやってのける。
だから大力の魔と言うのは恐ろしい。
これに対し菩提心のシッカリ居した人は多少脱線気味な運転はしても転覆まではしないようだ。
駄目なことには途中で指導霊からお叱りがあるがそれを無視したらあとはもう地獄行きだ。
二度は注意を促さない。
とめるものはない。
故に修行において初発心くらい大事なものはないのだ。