早いもので去年一番最初に護摩を終えた人は不動尊華水供 理趣分密立て
本尊供を終えて、祈祷切り紙伝授へ。
これで免許皆伝。祈祷は一通りできるでしょう。
この人は別に行者志望ではないのでここまででいいでしょう。
でもこれでおしまいではない。
あとは研究科に進んで、必要に応じ星供や地鎮作法・、滅罪作法などをします。
天部などもこの後です。
大体平均で5,6年はかかるね。でもそこからがホントのはじまり。
時々私、「霊感あるので…」とか言う人もそこは全然おんなじ。
初心者の霊感なんか一切認めません。
あるものはあるでいいが少なくとも行は少しも左右されない。
ご本人は密かな自信や期待を秘めて来るけどむしろそれが邪魔になって進めない。
そういうことも多い。行の庭にはそんなもの持ち込み禁止です。
だから人によってはいったんそういうもの全部リセットしてからがスタートです。
やれやれご苦労さまでした。
私も御苦労さまでした。(笑)
ホンキのある行者さんは養成しますが甘くないよ!
真剣勝負ですから。
(当院内では女性は密教修行はありまません。女性の指導者ががいませんので顕教と修験道のみになります。)
定年後に片手間で祈祷でもやって稼ぎたい?
占いやってるからついでに祈祷も出来たらもっと儲かると思って?
そんな調子ではできません。
笑わさないでください。
お金と時間はどのくらいかかるかなどと言う質問にも答えられない。
ひとによりけりでしょ。
でも無職とか生活やっとこさっとこでは行者になるのは無理です。
若い方はだいたい収入は少ないよね。例えば本山に行くのにも東京からなら行って帰って一泊したら5万円くらいはかかるしね。これ無理でしょ。
だから若い人の場合は内弟子制度がある。
でもこれも甘くないから勧めはしないし誰でも頼めばさせるわけじゃない。
いい加減な人や見込みのない人は面倒見たくないのでお断りいたします。
因みに今回仕上げの50代の方は護摩加行がしんどいので死ぬかと思ったくらいだったそうです。
まあ、死ぬような危険要素はないですがそれだけ大変だったんですね。
そういうもんです。修行ですので。