金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

オリンピックがどんなに素晴らしくても・・・

オリンピックがようやく終わりました。

大雑把に言って五輪開催が結果的によかったという人は六割がた。

素晴らしい成績を残した。もちろんそれ自体はgoodと思う。

しかしながら私は今も変わらない「しないほうがよかった」派ですが、

 開催に反対するものは観戦するなという意見はどうかと思うが、私自身は開会式から閉会式まで一戦も見てはいない。

別に意地になっているわけではなく、私的にはどう考えても世情にそぐなわず、不謹慎だと思ったから。

 

それにしては強行した菅総理の支持急落はどういうことだろう?

 

強固な反対意見も退け、医師会の意見も退けて、オリンピック頑張って開催してよかったんならもう少し菅さん見直してあげてもいいでしょうに…と思う。

彼はオリンピック開催の決断をした総理だ。

実にお気の毒だ。

 あるいはバッハ氏やIОCに感謝しますか?

 

 

それともオリンピックはオリンピック。

コロナはコロナで関係ないと思うのかな。

私はそうは思いませんがね。

 

問題は日本の検疫の甘さだ。それはオリンピックと無関係じゃない。

聞くところによれば、オリンピック関係者が書類一つ書けばスルーできたという空港検査の実態。

彼らはマスクもしないでかなり日本見物を楽しんだ人もいたようだし、事実発症してたくさんコロナも持ち込まれたはずだ。23日あたりから急速に増えた感染者。

そんなこと言うと外国人差別だという人もいるだろうが・・・それをいうなら、まさに「外国人優遇差別」です。

 日本人の帰国者は原則論の前に親の死に目にも会えないで泣いて帰った人もいる。

この話、怒りに堪えない!

オリンピックのメダルが多かろうが、素晴らしかろうがそれはそれ。

オリンピックはやってよかったは、そういう目にあったいない人、この間コロナに罹患してない人だけのセリフだと思うが・・・

 私はオリンピック自体をくさすということはないが、防疫はオリンピックのようなエンタメとは次元の違う話だと思う。

オリンピックが暗い世相に花を咲かせたのは事実でしょう。

世界の人も励まされたろう。それ自体はとても素晴らしいことだ。

しかし、それは日本がここまでの犠牲を払ってまですべきことではない。

今は医療、そして経済救済だ。オリンピックなんかのんびり見て喜んでいる余裕のある人ばかりではないのだ。

毎日捨てられるサポーターのお弁当。対するに食べるものなくのボランティアのお弁当配りに並ぶ人々。どうかんがえてもおかしい。

たとえ金メダルをすべて日本がとったとしてもこの意見は変わらない。

そういう問題じゃないと思います。