善龍庵
大森義成先生
拝復、このたびは、先生にはお施餓鬼供養を厳修していただき、誠にありがとうござい
ました。
ご本尊様ならびに先生に心より御礼を申し上げます。
貴重な供養法を御教示賜り、私も、御同行ともご一緒に、なんとか一週間おつとめがで
きましたことを報告申し上げます。
御教示いただいた滅罪の真言は初日はなぜか眼もかすんで読みづらく、おぼえづらく、
つっかえながらでしたが、我が身の罪業重々のためでしょうか。
在家としておさずけの
あった御真言や陀羅尼は、昔すこしご縁があってパーリ語を習ったことがあり、語源を
連想すると割と頭にも入りやすく、苦手意識もそれほどなかったのですが、この滅罪の
御真言だけはなんとも難しく思いました。
ようやく水曜日にはたどたどしく読めるよう
になり、ようやくご先祖さま等とご一緒によむ観想をご指導に従いはじめましたが、「
施主として読んで差し上げる」どころか、横にいるご先祖様にたどたどしく読むのを助
けていただいたような気がして、先生のメールでの相互供養の教えの通りで、こういう
ことかと、かたじけなく感涙がでてきました。
そういう自分の知識や施主としての慢心
にきがつくと、つっかえずになんとか一息でご真言を読めるようになりました。
最終日には、日ごろの在家勤行はじめ、お経や御真言にご縁をいただき、それをとにかく無事
に念じることができること自体が相互供養の大きな果報であることに気が付きました。
本当に先生に御礼を申し上げます。
お供えのお水もご指導通りに庭にまいておりました。盃一杯のお水を撒くのは6月末の
報恩会から引き続いてですが、都心で半分は日があたらない小さなスペースにもかかわ
らず、先週は庭で珍しい揚羽をみかけることがありました。
水曜日には、ベランダの掃
除をした家内が、茶色いトカゲが出てきたよ、と教えてくれました。4-50年前には近所
の公園でみかけましたが、最近はめったにいず、この家でははじめてのことです。先生
が前回ご指導くださったように、小さな変化も大事にうけとめていきたいと存じます。
合掌