「峠、最後のサムライ」を見に行きました。
主人公は役所広司さん演じる越後長岡藩の家老・河井継之助。
欧州連合の要となって薩長土佐の官軍と対峙する。
今までこの手の幕末物は佐幕派においては新撰組以外を除き、すべて官軍側に光が当てられ賞賛されてきました。
だがやっとこういう映画が出てきた。
維新は素晴らしいことであり、旧態依然とした幕府やそれを支持する諸大名は前に進めない愚かな権力者側とされてきた。
この映画でも官軍に人や金を差し出さなかったという理由で官軍は、徳川家への恩も考え中立に立とうと努める長岡藩を滅ぼそうとする。
だが、この映画で継之助は薩長は朝廷を利用して世の中をほしいままにしようとしているだけだという。
私も基本的にはそう思う。そういう意味では私も佐幕派です。
明治維新は文明開化などというがやり方においては中国の文化大革命と並ぶ暴挙だ。
芳しい事ではない。あのようなやり方でなくても維新への道はあったはずだ。
薩摩、長州、土佐が英国の手先になって踊らされ、日本の大事な多くのものを失ったのが明治維新のもう一つの真実の顔だ。
天下の大乱となるを避けるために大政奉還がなされたのに、日本中を焼いて進軍したのが官軍だ。
多くの人命も貴重な建物も失われた。
それ以降、西洋カブレした日本が軍事国家に急成長していく。
おわりのはじまりだ。
薩摩長州の関ケ原合戦以来の意趣返しは日本を焦土と化した明治維新に始まり、同じく日本を焦土と化した第二次世界大戦で終わる。