論告で検察側は、少年が盗んだ包丁を手に性的目的で女子トイレに入ったが、被害者の女性に自首を促されて逆上し、14カ所を刺したと指摘。商業施設内を逃走するため、途中で6歳の女児に馬乗りになり、包丁を突きつけて女児の母親を脅したとして「徹頭徹尾、自己中心的で自分勝手な動機だ」と指弾した。 また、公判で少年が被害者の遺族のことを「一切考えたこともない」などと述べたことに触れ「現時点に至っても罪に向き合っていない」と批判。人が多く行き交う商業施設内で起きた事件で「社会に与えた不安も極めて大きい」とし、遺族の思いや同種事件も踏まえて求刑したと説明した。 一方、弁護側は少年が過酷な家庭環境で虐待を受けて育ったトラウマ(心的外傷)が問題行動につながっていると主張。これまで信頼できる大人がおらず、被害者の女性に近づいたのも「情緒的な関わりを漠然と求めていた」と反論した。 また、地裁の依頼で心理鑑定をした専門家の見解を引用し、過酷な生い立ちから少年には被害者感覚があり「刑務所に入れれば、更に被害感情を強める可能性がある」と強調。「医療少年院で治療的養育を受けさせるべきだ」と訴えた。
精神治療や更生指導は必要だが贖罪とそれは別な次元の話ではないだろうか。
罪の意識がないならそれを得てからの贖罪でないと人としては意味がない。
本人に償いの意識がないままの懲役なら凶暴な生き物を一定期間、檻に入れておくのと変わらない。本人の意識もおそらくはなにも変わらないだろう。
また更生したら遺族も社会も彼を歓迎しないといけないのか?それはおかしすぎる。
ペナルティは必要だ。
更生ののち、10年以上の懲役を科すべきだと思う。