霊能ある人の正しい態度は霊感は主観の世界だとわかっている。
相手が誰かれ無く神のお告げのように連発しない。
だから、喋々としゃべることなく、むしろ秘めて語ることは少ないものだ。
大体まことに霊感があれば相手にもそんな話が通用するかどうかは判断できるものだ。
また自分でその能力をうまく活用して邪悪を逃れ、危機を突破できる。
これは自然界のリスやウサギのような小動物においてさえできることだ。
彼らは直感的に危機を避けることにたけている。
普通の人より災いに合うことは少ない。
せめてそのくらいでなければ霊能者などとは呼べない。
それなのにどうだろう。
四六時中、自ら困りごとを招き入れて霊能があるから霊が寄るからなどというのは未だその域ではない。普通人以下だ。少なくとも自慢するような状況ではない。
霊能が正しくあれば必ず智がある。
智なくして霊能だけあるのというのは霊能でなく霊障である。
非常識な言動で周囲を困惑させ、また自分の思い込みだけで断定的にものを言う。周囲にどうかしているとまで言われるものは迷惑なお騒がせ屋で霊能者というに全く値しない。