羽田談
護身法を受けることはとてもありがたいことです。密教のαでありωであります。
護身法は五つの印でできています。
浄三業で秘密法の器となり、仏部、蓮華部、金剛部の三部三昧耶でみずからが大曼荼羅となり、被甲護身でそれを堅固ならしめる法です。
護身法は簡単な法ですが決して侮ってはなりません。
思うにこの法でもやはり非器の人は容易にできないものです。
常の事は決しておぼえが悪いわけではないのに真言が正しく言えない。真言が言えたと思えば今度は印がまちがっているなどなど・・・。
どうしても正確に憶えられない。
そういう方は無理に学ばずに顕教で励むべきです。
ときおり良く九字・護身法を書籍などで見て知っているという人がいますが、そういうものをそのままやればやるほど越三昧耶罪と知って悪い業となるので本物の受法はどんどん遠のきます。
そういう人もまた非器の最たるものです。