いろいろな祈願が寄せられるがえてして感情的であいまいな言葉に終始してその実態がわからないものもある。
上司がひどい。夫がマザコン、女房が浮気をしている。
それが具体的な話ではなく、厳密に言えば「そう思う」のレベルだとそうなる。
どう上司がひどいのか?
怒鳴るんです。
いままでどんな時に怒鳴られましたか?
いつもです。
いつもとはどういう時にですか?
いつもはいつもです。何かと怒鳴って私だけ目の敵にしているんです。
具体的にどんな時にそれがありましたか?
私の仕事が遅いと言って怒鳴られました。
どのくらい遅かったのだと思いますか?あなたご自身は遅いと思わなかったのですか?
量が多いんです。そんなこと急に言われてもできません。
仕事を任せて遅いことをきつく言うのは目の敵にしていることになるのでしょうか?
勿論そういうこともあるでしょう、でもこれだけでは判断できない。
第一これなどはどのくらいの量の仕事なのか具体的でない限り無理か否かもわからないし、しかもそれ以前に門外漢からはそれが無理なのかどうかの判別もわかりません。
したがってこういう訴えの上での祈祷は却下です。
万事この調子で自分の気持ちだけ伝えられても何もできることはありません。