「エゴ」について尋ねられた。
エゴっていけませんよね?
いいえ、それはいけないもの「エゴ」という言葉でくくっているからそうなるだけのことでしょ。
ビジョン心理学でいうエゴ(自我)は現状に自分を固定しようとする存在。
エゴは取り扱い背景によって全然違う意味を持つ言葉だ。
エゴはよくない!という場合のエゴは多くエゴイズムを意味する。
つまり他人に対するエゴの主張が強くてバランスを欠くことだ。
だがエゴ自体は悪くはない。そもそも仏教には絶対悪はない。
例えば災害時になんとしても生き残ろうとするのもエゴの働きだ。
エゴがなければそれもない。
私たちの命を支え、身を守らしむのものが大事なエゴの意識だ。
釈尊も「凡そ人が周囲を見回しても自分より大事な存在は見出されない」という。
エゴが悪いのではない。エゴをどう生かすかの問題だ。
釈尊の偉さは人が何が大事かを正面から説いている。
何を大事にしてもいいがエゴから離れたものは偽物だ。