かねてから何度も当院では女性に今は密教修行はさせていない。
昔は母が見ていたが護摩などの宿泊しての修行が女性の指導員がいないからお世話できない。
そう何度も言っているのに・・・・
「どうしても密教をやりたい。
女性だからやらせてもらえないんだ。それは性差別だ!」
と長年くり返し文句を言ってきた弟子に、そこまでいうならと叡山に行かれるように法友に頼んでわざわざ道を作ってあげたら、今度は「女だから坊主あたまにするのはちょっと無理…」と言ってきた。
「所詮、女だから差別されるのだ!」などと日ごろ文句を言いながら自分で差別しているのがわからない。
滑稽の極みだ。
いいたいほうだい文句は言ってもその程度だ。
その程度がこの人の限界なのだろう。
こういう人に教える法は悪いが私はもちあわせない。
女性がダメではないがこの人はダメだ。
密教修行など夢のまた夢と思ってもらいたい、
聞けば本人でなく、ご主人が坊主に頭をかるのは反対だそうだ。
協力的と言っていた御主人も所詮本気でやるとは思わず、まあ女房の老後の趣味程度で好きにさせてくれただけだろう。
でなければ坊主になるのに「頭を刈る」という話に驚く方が驚く。
今後はご主人を恨むことなく、もう行者の真似事などしないで善き家庭婦人に徹していただきたい。
主婦業だって大事な行と思えば行だろう。