金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

数年ぶりに天河弁才天 そして吉野へ

前日までは私も調子悪く、田阪氏の場合は38・5度の熱。

「明日は絶対にこれは無理だな」と思っていたら一夜あけてすっきりしたとのことで測れば平熱。

無事出発となりました。この日の晩は田阪氏のお父様のお墓におまいりし、夜は御母堂もまじえて会食。田阪氏はホテルでなく実家へ泊ることに。

 

さて、一夜明けて最初に訪れたのは「一言主神社」大峰山で役行者に呪縛されたという神

天河の弁天様に行きたいということで急遽合流の慈蔵院の川上師 境内の巨木の前で。

なんだか私も入れて弁天様に縁の深い人が集まりましたね。

コロナでずっと来られなかった天河大弁財天。弁天様を信仰しつづけた亡き母の願ほどきもあり長らく気になっておりましたが、今日は宮司様がご祈祷をしてくれました。

親しくお言葉もいただけてうれしい参拝。

土曜日でもあり、人が沢山お参りでした。気温20度、涼しいです!

 

こちらは洞川の龍泉寺、八大竜王様の御堂。ここも久しぶりにおまいり。

龍が出てきたという龍ノ口、清らかな水が湧いています。

こちらのお堂のご本尊は珍しい弥勒さま。奈良時代に生まれた修験道はもともとは極楽往生でなく弥勒の兜率天往生なんでしょう。脇にはお不動様と弘法様、聖宝理源大師様。

弥勒さまは蔵王権現様の本地にもなっているし、ご真言に言うオンバキリユソワカのバは釈尊 キリは千手観音、ユは弥勒さまです。

日光修験の伊矢野師の話では三井修験道の思想では蔵王権現自体が弥勒の化身、無能勝明王なのだということらしい。

この後、吉野の蔵王堂へ参拝、腹ごしらえ、

門前の食堂で頂いた「くずうどん」です。

シンプルで薄いおだしがうれしい。

私の好きな葉っぱや花の形の吉野葛入り和三盆のお菓子は今はもうみあたらない。

コロナですたってしまったんでしょうか…。

帰りには田阪が好きな二上山へ、真言宗大龍寺さま。こちらは難陀竜王様がお祭りされているみたいです。なんだか竜ずくめの旅。

この先からは雌岳に上る道。二上山は雌岳、雄岳があります。

むかしは雌岳は深沙大将 雄岳は二上権現(勢至菩薩の垂迹)の霊場とききます。

三井寺の「寺門勤行要集」には二上権現で勢至菩薩真言が出ています。