「結局、老後の孤独というテーマは問題設定自体が間違っていて、日本の歪んだ労働慣行が、働く人を粗末に扱っている問題だと再設定すべきです。その意味からも働き方改革を行い、「人・本・旅」のライフスタイルを定着させることが老後の孤独をなくすことにつながるのです。」
老後を豊かに過ごすには「人、本、旅」だという提案。
私は加えて静かで確かな信仰が必要だと思う。
本当の孤独の思いは絶えず人といたからと言って癒えるものではない。
自らが自らの伴侶とならねばならない。自らが自らを理解する。
私と私で同行二人。
そのすべてがあるのが仏道修行だと私は思います。
私はすでに60代半ばですがこの道を最初から選んで今本当に良かったと思っています。
定年を迎えて、まだ老い切ってしまわぬうちに、霊地を訪れ、お経をあげ、仏書に目を通す勉強。
あるいは教師講習会などの開催もあります。まだ間に合う。
無理なく仏道修行をして晩年のこころ豊かな人生を過ごすこと。
インドでは晩年は山林期と言って山林で瞑想などを専らにして真理追及の時を過ごす。
それと同じ意味を持つ。
その意味では本当の僧侶になるのでなく私の宗派でいう一歩手前の「準教師」で半僧半俗の仏道修行を続けることは一つの有力な方法だと思う。
手前味噌ですがわが宗派「天台寺門宗」に「準教師」があるのはとても良いことです。
もともと葬儀などをしなかった修験道の宗派だからだと思う。
私はお弟子さんに始めから僧階はつけません。不必要だし、不勉強ですから位負けです。
専門の行者とは全く違う立ち位置です。
専門の行者はもっと若くからでないと、定年後に祈祷行者になろうなどというのは普通の方には全くもって無理です。
金翅鳥院では定年後の仏道修行を志す人を歓迎します。
※修行される方は講員であることが必須です。