大河ドラマで恐ろし気な呪詛を使う安倍晴明。
実際の陰陽道的な作法には自らの命を削る術もあるが、人の命を吸い取る術もつたえられている。
陰陽道の呪法で人の命を盛り替えるお話だ。
泣き不動縁起などはそれだ。
寿命の来た人にほかの人の命を盛替える。
とはいえ、そんなものが効果があるのかどうかやったことはないから知らないが・・・
たとえば今でも、重病で死にゆく我が子の代わりに自らの命を替えて延命して欲しいと思う親は多いが、そういう願いはまず叶わない。
非情なもので人の業や運命はやったりとったりすり替えの効かないものだと思う。
なにはともあれ平安時代に84歳まで生きた安倍晴明公は決して短命の方じゃないでしょう。
抑々、晴明公が頭角を現したのは60歳超えてから。
焼けてしまった神刀の模様を正確に憶えていてそれが評価されてからと聞きます。
藤原道長なんか60歳ちょいで死んでいる。
古希と言われる70歳が古来稀なので古希というくらいだ。江戸時代の初めには徳川に着いた真田信之(真田幸村の兄)のように90歳台まで生きた人はいたが、平安時代での84歳はすごいね。