聖天信仰をしてうまくいっていなかったことがうまくいく。面白いというより怖いようだと思う。
そんな経験のある聖天信者は結構あるかと思う。
だがそんな調子でもある日、その流れがぱったり止まってしまい、すべてがうまくいかなくなる時が来る。
聖天信仰のスランプだ。
そうなると浅はかな人は大いに迷い、まず信仰を変えることを考える。
何か他にいいところはないかと考えて聖天尊を離れる。
あるいは自分がいままで信仰してきた尊天捨ててよその尊天に心を移す。
でも他所でうまくいく例は聞かない。
他所の怪しげなところに行って最初は喜んでいてもそのうち騙されたとか言って騒ぐ人もいる。
聖天尊はそんな人をずっと見ている。
このものは一体どうするだろか・・・と見ている。
昔、師匠の寺のある信仰の厚い信者さんがそういうスランプに陥った。
どんなに拝んでも事態は動かない。
さすがにもう、ダメだわと匙を投げてしまった。
でもそこのうちの奥さんが信仰が厚く、得度までしていた。
ご自分の守護神の導きを得て行へ導かれた人だ。
師匠は「こういう時はもう御守護神しかないね。」といわれた。
そう言ってその尊を拝んだ。
そうするうちにまた徐々に明るみを見た。
普通の方は御守護神なんかない。
だったらどうする。
まず聖天様の御本地である十一観音を強く祈る。
十一面尊は聖天を祀るお寺なら必ず奉安されている。
よそに行かなくてもあるはずだ。
次に大事なこと先祖のお墓にお参りすることだ。先祖の応援を頂く。
先祖霊はいつも子孫を心配しているがこちらのこころが向かないと繋がらない。
焦って方々に信仰を替えてもうまくはいかない。
問題は自分の因縁で神仏じゃないからだ。