最近、夜中に老犬のモコが鳴くので今は起きてお世話している。
犬や猫のような動物を心を癒してくれる存在として迎えている人もいるがそれは大きな間違いだ。
心を癒してくれるということばかりではない、病気もする。吠え癖や噛み癖もある。
壁をひっかく、糞尿を垂れ流す。
こういうことを考えずに動物を迎える人はしまいに手放す羽目になる。
まず動物が家にいれば臭いもする、汚れもする。
歳をとればますます手がかかるのは人間と少しも変わらない。
そもそも、人間も動物もピンピンコロリと死ぬのは急病か事故以外ない。
それをカヴァーしながら一緒に最後まで生活する。根気がいる。
めんどくさいから放置する。癪に障るから怒鳴る。蹴っ飛ばす?それはもう飼う資格がない。
面倒なことも多い。手のかからないペットが欲しい?
そんなものはぬいぐるみ以外存在しない。
だからそうしたリスクを抱えながら動物とやっていく人だけが飼育できる。
ここは修行だ。
修行というものは必ず自分を養う。養わないならそれはただの面倒ごとで修行じゃない。
心を癒してくれるのはすり寄ったり撫でたりすることだけではない。
色々餌や掃除の心配もし、いつもその健康に気を配り時には医者にもつれていくようなこともあり・・・・実はあれやこれやの面倒も含めてそれも受け取るべきギフトなのだと思わないといけない。
泣きもしない、おむつも変えなくていい赤ちゃんに真の愛情が湧くだろうか?
動物のいる空間では「癒しの質」は大きく変わっていく。
丁寧に飼う。それは必ず飼う人の心の生長を伴う。
それが生き物を飼育するということだ。
※ワンチュール食べてやっと寝付いた右にいるワンコ、モコちゃん。御年17歳