金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

怖々する信仰

聖天さんて怖々信仰している人が意外と多いですね。 
でもそれはどうなんでしょう。
何かいいことあるのかな。
怖いぐらいのすごい神様が味方だというのが聖天信仰の強みです。
でも味方だと思えない。怖い王さまかなにかのように思ってバチや障碍がないよう絶えず心配して接している。
こういう信仰は果たして力になるのかそこは大いに疑問ですね。
今日は今は亡き初代の信徒総代を務めてくださった林天朗先生の御令嬢のk子さんにこのたび連絡が取れたので御仏壇にお参りに行きました。
これは濱地先生のお孫様の濱地光男さんのお陰です
平成8年に80歳でお亡くなりになりました。
林先生はよく話題にする濱地天松居士のお弟子さんでした。
今日は懐かしいお話しができました。うれしかった。
長い間ご無沙汰して先生すみませんでしたという気持ちでいっぱいでした。
先生のご一家はみなさん芸術家で、先生は絵画と工芸、奥様はお琴、娘さんはピアノの教授をされています。
拝見したスケジュールぎっしりまるでお休みなしです。
実は先生の御子息が昭和50年になくなりましたがピアニストでした。
妹さんのK子さんがその志を継いでおられます。
林先生は聖天様、そして天松先生から宇賀神さまと白浄水金剛神の信仰を受け継いでいましたが、最愛の息子さんを若くして失っても信仰は捨てなかった。
やはり修行した人は居士仏教でも信念が違います。
怖い神様だとおっかなびっくり信仰していれば聖天様の障礙だとか下らぬことを言って迷い悔いたかもしれないけどそんな方では無いのです。
どうせ信仰するならそこまで徹底しないと意味ないですね。
知る人ぞ知る上田光光聖という方が昔、新しい聖天様の信仰を提唱して不思議聖天宮というのを始めた。その時の分霊を描いたのが林先生です。
今も祭壇の奥深く林先生の書いた宇賀神像の前に不思議聖天の三位一体のご本尊分霊がお祀りされておりました。