金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

縁結びのご祈祷


このところ、縁結びの祈祷をたびたび頼まれます。
縁結びだから良縁祈願とか、恋人がいて結婚したいとかでなく、おめあてのお相手がいるんだけどノーコンタクト。
こういうケースってうちは一回しか祈祷しないんですね。
だって縁があるなら結びつくし、そうでないものを無理やり祈りつづければ、それはもう呪縛だからしないんです。
そして祈っても人の心をずっと縛っておくことは結局できません。
そういうことをズットとすれば相手の人の出会うべきほかの縁を妨害することになります。自分の方になびくのではなく、ただそれだけ。
つまりは悪業を作るのみ。
祈祷を生業するものとしてそれはしてはならぬ掟です。

二回目、勝手に祈願料を振り込んできたのでもう振り込まないでくださいと理由も添え書きして、仕方なしに二回目の祈祷をしたけど、三度目もわかりきっていて振り込んで来た。
確信犯なんですね。
それだけ真剣なんだから祈ってあげればと思うかもしれませんが、この心はそのまま、拡大すると「ストーカー行為」に通じるものになります。
それで電話で直にお断りすることにしました。
こういう人って人の話をまったく聞かないんですね。
正直言って失礼ですが、こういう方を相手にするのが本当に面倒でイヤですね。
これ読んだら怒るかもしれないけど、どこにお住いの女性とも男性とも誰とも言わないから第三者には誰かは全然わからないので書きます。
本人が読んでも怒っても平気です。
だって誰のこととも書いてないんだから怒りようがないでしょ。
むしろ、唯一、ご当人だけがわかるはず。
もし読んだら少し考えてもらいたいですね。
でも本当にいいたいのは特定な誰かのことでなく、どこの誰であってもこういうのは駄目ですということです。

その人は祈祷は続けるものと思っているのでお金送ったのだといいます。
自分の立場でしかもの考えないんですね。
相手には相手の自由がある。だけど一回はそういうワンチャンスにかけてみる。それで縁があるかどうか見る。それが私の言う縁結びです。
考えても見ていただきたい。
じゃあ、あなたがどこかの誰かに一方的に気に入られて祈られたらどう?祈りはパワーですから無理にするなら一種の呪縛です。
御祈祷は金払ったら絶対に味方するとかじゃないんです。道理がないといけない。
其れじゃないと仏教じゃないでしょう。
そういう話をしたけど御祈祷は続けないととしか思わないらしい。
どこだかのお寺はそう言っているとかおしゃっていましたが、そんな他所の寺の言い分なんかは私にゃ一切関係ないですね。
ならばそこへ頼みにいけばいいといいました。
相手の意向のあることと自分の商売繁盛や病気平癒を祈るのは違うでしょうに。

最後にもうお金を返すから口座教えてと言ったら、返さないで祈祷しなくてもいいから奉納にしてくださいとのこと。
この方、断っておきますが別段、そのほかの面では悪い方ではないようです。
ただそのへんの道理がよくわからないらしい。

ただもらうわけにいかないので、どうしてもというなら「心願成就」でなら祈りますが・・・といいました。
内容は具体的には祈らないけど・・・と言ったらそれでいいですという。
それならオーケー。
まあ、後はどうなるかすべて本尊さん任せです。

いやはや・・・皆さんは今した私の話理解していただけますか?
それとも私のほうがおかしいでしょうか。