金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

無意識の入り江に遊ぶ

最近どうも夢見がよくない。まあ、今月は星まわりがとても悪いので夢見が悪いくらいならいいのですが・・・。
でも悪夢が続くのは珍しいことなんでひさかたぶりに悪夢退散のために「大威徳明王法」を修すことに。
私の知っている大威徳法は「頓成降伏法」と言って16種の印で相手を攻めるおっかない方法です。
この法は今まで拝んでなんらかの結果が出ないことがない。
(とはいえ、言っておくけど、これやってとか頼まれてもやらないですよ)

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                    拙寺蔵



そうなると怖いからあまり拝んじゃいけないような気がしてくる。
だから滅多に拝みません。

でも、大体悪夢見る時は心臓とかに影響が出てたりすることがある。
要は「四大不調和」というのです。
一概に呪詛だの呪いだのと短絡的には考えはしません。
でも、なんだか全然見覚えのない人間が三人くらい夢に出てきてなんだかんだと文句言われる夢。いってきている内容はなんだかわかんない。文句を言うのは一人であとは介添えみたいなものです。
この間ある人の祈願で呪詛返ししたお返しかな?
やった結果はとても修法も気持ちよく、その晩はよく休めましたが…なんと、夢の中にその三人の中心人物が出てきて謝って帰った。
なんだかね。

また寝てその後の夢では丘を越えると斜面を松林が下の方に展開している。さらにその先に青乳色の美しい湖だか入り江なのかが見えてくる。
「ああ、美しい。私はとうとうここに来られたんだ。ここに来ることが私の目的だったのだ!うれしい!」という夢。何だか本当の自分に出会ったような感じ。
それで喜んで湖にザブザブ入っていくと体が溶ける。溶けると言ってもドロドロになるとかじゃなく融合して湖と一つになる。その入っていく私は大威徳明王ののる水牛の姿なんですね。
昨晩、次第書に描いたその水牛の印の印図があまり良くないんで新たに描いてはりなおして寝ました。そのせいか?

この水牛は「大威徳法」の口伝では実は意識と阿頼耶識の往来をする動物ということになっている。さすればこの湖は私の無意識領域なのかも。
このモウモウ君が私の潜在意識下でなんかしてくれたのもかもしれません。
湖と一つになった私は湖とつながる遠い先の海を見ている。
ああ、この海も果てしないけど実はこの私自身だったのだなとしみじみ思う…そんな夢です。
それから大威徳明王の修法中、「ああ、文殊様なんだ」と思った。文殊菩薩は大威徳明王の正法輪身、この方をよく拝まないと大威徳法は真にはいきてこないということなんでしょうね。そのうちしっかり拝みたいと思います。