金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

バタリー式はあってはならない養鶏法です。

バタリー式養鶏法をご存知ですか?
この日本でまだこんな野蛮なことしていたんですね。

狭い長いゲージに一列に鶏を押し込め昼夜兼行で卵を死ぬまで産まされる鶏たち。鶏たちはついにはあまりのストレスで隣の鳥に攻撃をするのでくちばしは全て切られます。これがバタリー式です。
バタリー式はイーユーではすでに廃止されました。
このような残虐きわまる飼養方法は最近提唱され欧州では動物実験で常識になってきている「3Rの原則」の精神にも著しく反します。

Rの原則とは
Replacement(代替):「できる限り動物を供する方法に代わり得るものを利用すること」
意識・感覚のない低位の動物種、in vitro(試験管内実験)への代替、重複実験の排除
 
Reduction(削減):「できる限りその利用に供される動物の数を少なくすること」
使用動物数の削減、科学的に必要な最少の動物数使用
 
Refinement(改善):「できる限り動物に苦痛を与えないこと」
苦痛軽減、安楽死措置、飼育環境改善など
これはあくまで動物実験の置ける原則ですが我々の生活のため、犠牲になってくれる生き物への配慮が根本にあることはいうまでもありません。
特に三番目のRefinement(改善)はその用途のいかんによらず、現代の全ての飼養動物において重要です。

仏教の立場から申せば人間本位にすぎるこういう行いの相応の報いは必ずあります。
そういうことを言うとわが国では「そういう発言は職業差別だ!」とかなんとかすぐに批判されるので、とりわけ仏教者は言うのを怖れる傾向にありますが、私は仏教の教えを信じる以上、「因果応報はある」「このようなありかたは間違っている。」と口が裂けても言いつづけます。
バカじゃなきゃわかるでしょう。
この問題は職業自体を云々言っている訳ではないということが。
すり替えて文句をいうものなど怖れません。

政府も卵を採取するよりよい在り方を模索すべきです。
第一このような形で生まれた卵など食べても健康上でも良くないのでは?と思います。
以前岩手の小岩井農場に行きましたら牛舎の中をウシが出たり入ったり自由に悠々と過ごしていました。「だからいいミルクが出るんだよね。ウシさん」
全ての家畜仕様に措いてもそういう配慮が大事です。
政府は養鶏のあり方をより自由で健康的に鶏が過ごせるよう規定すべきです。