金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

エビたちの憂鬱とアメージンググレイス

拙寺のメイン水槽。最近調子がいいので、有り難いことに魚が死なないですねえ。
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この水槽に2Fもありまして、こちらは小魚とエビ君たちが住んでいます。環境がいいとエビはどんどんでかくなる。
うちではこうやってかわいがっておりますが・・・
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この間シーフードレストランの「レッドロブスター」いったらロブスターが大勢挟み縛られて水槽に押し込まれていました。
私は肉も魚も食べるけど…考えりゃ人間て酷いことするわな。
あれ見たらわたしゃロブスターを指さしてこれ食べたい!なんて言えないね。
あ~恐ろしい!
いつの日か食人種族のエビ型の生き物が地球を支配したら我々も例外じゃないな…なんてつい、アホなこと想像してしまう。頭まともじゃないんで(笑)

でもね、少し前まで当たり前だったことが違ってくる世の中です。
亡くなった私の叔父なんか、こういう拙寺の水槽見て「食べれるの?」という認識しかなった。
イケスじゃないんですけど・・・?
そういう認識しかない時代の人間なんだね。
此れだけの設備で魚飼うより買ってきて料理した方が安いとかしか思わないんだね。
観賞魚の概念がない。
この人、当時一流の学校出て地元で騒がれたくらいの人ですが・・。

オーストラリアでは苦しませずにエビを調理する方法が決まっていて守らないと刑罰になる。
この話、日本じゃ呆れたり、笑う人もいるけど、そのオーストラリアでは、な、なんと40年ほど前まではアボリジニの人たちにモノの所有権はないのが当たり前でした。
そしてみなさんご存知のように200年ほど前は黒人奴隷はただの労働力を補う商品でした。
その当時の極めて善良な人にとってもそれは当たり前のことだったんです。ごく少数の目覚めた人を除いて・・・

あの美しい「アメージンググレイス」って歌、実は奴隷商人が作った歌だって聞きましたけど本当?
別に驚かないですね。
善の悪のと言っても人間の認識なんてそんなもんですから。