天部の修法にはしばしば「仏慈護真言」と「吉祥真言」を唱えます。
天台の相承においては「仏慈護真言」は慈覚大師様が、「吉祥真言」は智証大師様が加えたといわれます。
池上の皇慶阿闍梨がはじめてその両方を用いる習慣にしたという。
「仏慈護真言」は、仏陀の慈悲の威徳でこれを聞くと実類天や鬼神も暴悪をやめ慈悲をおこすといいます。
これで権実の違いなく拝めます。
「吉祥真言」のほうは文字通り、吉祥天の真言で諸天はその比類のない美しさに歓喜して威光を発揮するということで唱えます。
真言はあえてここには書きませんが普通の吉祥天の真言とは少し違う真言です。
でも天部信仰している人は吉祥天の真言もプラスしておくといいかもしれないです。
聖天供でも唱えますが、吉祥天を見て喜ぶと女天さんはやきもち焼かないかしらとつい余計なことを考えてしまいます。あるわけないよね。やれやれ凡夫の考えそうなことですね。
失礼しました。(笑)