金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

法界力のパワーとしてのフィールド


「三力偈」では密教加持力の秘密について「以我功徳力、如来加持力、及以法界力」といいます。
要は以我功徳力は自分の功徳、これは善根修行によっててつけるプラスのカルマですね。
如来加持力は仏の大悲誓願の力です。
でも功徳をつむことと仏様だけじゃ不十分で「法界力」が必要。

此れって仏と自分を取り囲むすべての条件が相当しますが、とりわけ大事なのは場の力、フィールドのパワーです。
昔から祈願盛んな霊場にはそれがある。
つまり今まで拝んできた人たちのパワーが残っている。本尊への信仰もパワーとして残っている。
それ大きいんですね。
だから私なんかが一生懸命シャカリキに祈ってもそういう霊場パワーには及びもつかない。
金翅鳥院なんて出来て30年くらいのもんですからね。
聖天さんでも思い切り入れこんで拝んでいます。力の限りやっています。
が、生駒だの待乳山だの八栗だの千古の霊場に比べては法界力の点ではもうお話にならないくらい決定的に差がある。
だから、うちでできるのはせめて丁寧に拝むというそれだけ。
他の仔細は何もなきなりです。
大きい霊場ではしないことといえば話聞いて相談して占いもやってという点だけで勝負しています。
だから新しい霊場でドドンと御殿立つくらい発展するのは鋭いほんまものの霊能のある先生とかがいる場合くらいのもの。でもそういうとこも、その先生死んだらそれでおしまい。
ほんま者の霊覚者は.大体経営とか無頓着だから後の用意なんか関心持ってしない人が多いしね

でもね、もし近くにそういう良く拝んできた霊場があるならラッキー!
そこが一番いいんです。
私に聖天さん拝んでもらいたいけど、講員なるのは…という人います。
まあね。一面もっともなことです。だって講員になりさえすりゃ願いがかなうというわけじゃないからね。
そんな風に思うならやめておいてよと言いたい。
祈願なんて何の保証もないんですよ。それがホントで当たり前のことです。
でもこれうちでは講員になるのが最低必要条件です。
いっくら頼んでも聖天さんのご祈願は講員限定でしかしない。それは聖天
さんとのお約束だからね。そこ曲げたって効かないと思います。

もしご近所にそういう聖天様の有名霊場があったらまず、そこに祈願してください。
中にゃそういうとこでなかなかかなわないので・・・という考えもあるだろうけど、実は多くの場合、叶わないのが即答えなんですね。
あくまで食い下がらずに考えないと信仰にならない。
信仰って信じ仰ぐんでしょ。押しつけがましいのは違うでしょう。

ましてや、そういうとこで祈ってもらってダメなものなんか答え出とる。いまさら私が祈ったってダメだわ(笑)。