金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

人生と六波羅蜜


六波羅蜜というのは大乗仏教でいう悟りへの道。

でもこれは世俗の目標だって一緒ですね。
波羅蜜は布施。世俗的に言えばサーヴィスの心、愛他の心です。
愛他の心がない人は何も成功しない。人間の基本がないから。
高度な人ほど人間誰でも周りがあって自分が生かされているとわかっている。
波羅蜜
物事にはあり方があるから当然やっては駄目なこともあります。法律やルールは当然ですが、自分に対する自戒があるということがその人の徳を養います。
次が精進と忍辱。
確かに目的に向かって努力精進することや耐え忍ぶことは不可欠ですね。
何事もそれがないと何事もならない。
だから目的達成のバロメーターでもある。
でも変なのはどうも我々日本人って苦労や我慢を「偉い」と思うんですね。
それ自体を崇拝する。
苦行主義。
それは仏教の考えとはいささか違うと思う。そこを間違えると精進や忍辱も大木削って楊枝作るような愚行になります。
次は禅波羅蜜
ザックリ言えば世俗で言えばこれは心のコントール。これがないとリーダーではない。学ばないといけない。ここは精進や忍辱とは違うエリアです。
ただただ、外向いて頑張りや忍耐では身に着かない。
むしろ内側に向けての内省と学びがないとダメです。
最後は般若波羅蜜
智慧ですね。これは世俗の意味でもないと話にならない。
知識というより専門のセンスといったものですね.
ものごとなさんとするなら、なんであれそのへんの智識はあって当たり前ですから。