金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

愛即ち闇の効用


龍谷大学で開催の「第三回スピリチュアルのあれこれが好きな心理療法士の会」に招待されていって今朝かえりました。

今回のゲストは輪廻の回数やたましいの色が見えるという霊能を持つ美人姉妹のお二人。
すごいね!前世はともかく魂の色となるともう私はお手上げです。
この魂の色内容があり、それにマッチすると人生がスムーズらしい。
お話の中では他天体の方だった人も・・・(まあ、わたしも以前にあるヒーラーの方から他天体から来たんですよ?憶えてますか?と言われました。)

正直、この部類に至るとわたしゃもうニャンにもわからん。凄いね。
私がこういう方々の枠に入るかと言えば私などは到底霊能者などではありえない。ただの思い込みの激しい人間に過ぎないのだと再確認せざるをえません。

それで朝九時ごろかえって来ました。京都なんかで用のないのにうろうろしていると金銭の消耗するだけですから。
買い物もあり、時間が早いので映画を見た。
「いきているだけで 愛」という映画。
これ双極性精神疾患の女性とその彼氏の話。昔で言う躁うつ病
精神療法の延長で私にはタイムリーだし見てみました。

そのなかで自立して彼と別れようとする彼女が「いいなあ、・・・あんたは私と別れられて、でもね。私は私とは別れられないんだ・・・」というセリフ。

これは重いです。

まあ、それでそのあとになぜこの男性が彼女と暮らしたいと思ったかを聞かれて彼が語りはじめるわけなのですが・・・そこは映画、見てください。

結局光まぶしい存在がそのままダイレクトなダークな暗い存在を救うなんて少々無理があるんですね。
だから、もともと悪魔や怪獣のような神さまが密教にいるんだね。

天台では如来のも悪アリという。むろん悪事をするのではないが性としての悪は断絶しないでわざわざ宿しておく。そうしないと悪と界をおなじくできない。これを如来の大悲という。

救いの出だしはやはり共感かな…と思う。
ま、この映画の見出しで言えば愛と言ってもいいんだろうけど・・・