金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

投影と観相学、霊感はどう違う

心理学にはと「投影」という概念があります。
過去の両親とか、強い体験をもたらした人を出会う人に重ねて同一化してしまう心理作用です。
たとえばお父さんがきつい人でさんざん酷い目に遭ったりした経験があればそのお父さんと似た雰囲気を感じの人に出会ったら警戒したり、敵意さえいだいたりする。
そういうことです。
「あ~親父に似てる…やだなあ…」というような感じ。
「ああ。意地悪だったおばあちゃんに似てる・・・」という感じですね。
それは意識の上で強烈に抱かなくとも潜在意識から清水が湧くように出てきます。むしろ似てる似てないでなしに単に「ああ、ああいう感じの人キライ!」と漠然とだけ感じるレヴェルの方が多い。まあ。良い投影、つまり相手にあり得ない期待感を抱くものを「逆投影」と言いますが、これも夢破れれば「投影」に変化して行く可能性大だと言います。騙された感が出てくるのでしょうか・・・

心理療法の庭ではこれは避けたい心理作用とします。勿論、見た感じでも本人ではないから当たり前です。

でもここに直感的にああ、こういうタイプは駄目だわ…という把握もある。
あるいは人相学的な把握というのもある。単に似てるのではない。
人相を分析して共通の性格を割り出す。

こういうのとどう違うのでしょう?
勿論、霊感的なインスピレーションや観相学のような占術をあたまから否定すれば事は簡単です。
ほとんどの精神医学の科学畑しか知らない精神科のお医者さんはそうでしょうね。臨床心理士の大半もそうでしょう。
でも実際はそうとは言い切れないんだな・・・と私なんかは思う。

で、どう違う?そこは微妙ですねえ・・・
でも観相学は分析的な解釈が伴うものだし…霊感はこの人はどうのこうの…というイメージ像ではなく、この人は一体自分との絡みでは何をどうする人だろうかという未来に着目してインスピレーションを働かしていけばその疾は免れるのではないかと思うのです。
ザックリ全体把握だけでいってはいけませんねえ。
ヘッポコは心理療法士でも、占い師でもサイキッカーでもそこうまくいかないんです。