今日は何故か早く帰らないと…という気になり五時半ころ帰ってくると、・・・すぐに急なお客さんが来ました。
要件は二つで一つは28日の護摩に行くという連絡。もう一つは狐さんの持つ鉤がさびていたのを磨き治して持ってきたという。
ふさ飾りも新しくつけたのも彼です。
狐さんコワイ・・・といいながらかまっている。そんなのしてくれるのは彼だけなのでこの狐さんもこの人、そこそこ気に入ってるらしい。
でももう一つ本当?の要件は別にありました。
どうも最近拝んでいると豊川稲荷に行けと言われるように思うという。
自分でも「豊川稲荷」とさかんに口に出る。
それでも体調は今一つ変なんだそうです。豊川いけばこの症状が治るか・・・?
今日はいっそ豊川稲荷に行こうか、ここに来ようか、迷ったという。
それでお加持してみる。
合掌を上下にしてうつむく憑霊の姿…
結果はこの人、あるお稲荷さんに行って「離れ眷属」を拾ってきた。
会社で言えば転職希望の御狐さん。それも会社に内緒でよその会社に行こうとしているような感じ。
その転職希望先が豊川稲荷。
だから狐さんに言って聞かせました。
「お前さんの今いる神道系の稲荷社と仏教系の豊川さんは違うぞ。
そんなところに行っても入れてもらえない。
狐塚( 祭祀が途絶えた分詞の狐像の置いてあるところ )行きが関の山だ。
早々にこのものの体から離れて元の社に帰れ。」
そういい含めて数珠で引き放ちました。
人間の社会と同じでお狐さんも色々。祀り捨てられてどんどん離れる場合もあれば最後の一匹になってもずっと社を守るものもいる。
もう稲荷明神もいなくなっているのに、いつかお帰りになると信じて、もはや朽ちかけている祠の守りを休まぬ一刻者の狐もあれば、神様の代わりに稲荷もどきに変じる横着者もいる。
豊川稲荷のような大稲荷は眷属もとても多いが一流企業と同じで滅多においそれと入れてもらえない。
まして神道系から仏教系に行くのは系列の全く違う会社から転職するようなものです。
この狐の社もそこそこ歴史ある地域的には有な稲荷社ですが、聞けば今回の台風で境内がかなり荒れてしまったという。
おもしろいことに、実はこの三日前、なぜか赤坂豊川稲荷に急に「参れ」と言われて午後四時半ころ、急遽お参りしてきました。もうお堂も閉まる時刻。
なぜか「狐塚」が気になって周囲を三回、回りながら心経と尊勝陀羅尼を唱えました。
下はその時撮った写真。
この時、豊川稲荷の狐塚から一時的に誰か私と一緒にうちに来ていたようです。
どうも、それは今回、この御狐さんに言って利かすためだったらしい。
例の彼はもうそのころ稲荷社で狐さんを自宅に連れてきていた。
それを見越してのお計らいのようです。
種を明かせば今回は私がしゃべっていたようで実は豊川さんのリタイヤを経験した狐塚の狐さんがかの狐を説得してくれたようでした。(笑)