神参りは祈願などに心を凝らすより参れること自体を喜ぶことというと、じゃあ、お賽銭程度で祈願はいいのですか?と聞く人もいる。
これは大きな心得違いである。
「玉串というのは何かの代償にささげるものに非ず。神をことほぐためのもの」と風狐様は言う。
だから玉串即祈願料とはかぎらないのです。
神楽殿などあれば神楽奉納をしてもいいし、
祈願をするのがいけないというのではないが、玉串はいずれにせよ捧げものとして用意すべきものです。
それが正しい正式な神参りだという。
「10円や100円を一枚賽銭箱にほうりこんで、家内安全、商売繁盛、身体健康、、交通安全、良縁成就とありとあらゆることをまくしたてるは図々しい欲どおしさを神に露呈するものだ。
そなたが何事も言わず、ただ、黙ってまいろうとも神は見ておるぞ。
あかき清き心なくしては神参りにはならぬ。」