ルーズベルト大統領は差別的だったと言って像が破戒された。
ニューヨーク自然史博物館には黒人と先住民を従えセオドア・ルーズベルト像がある。
https://www.tokyo-np.co.jp/article_photo/list?article_id=37407&pid=60530
確かにこれは差別的だ。今の世の中に置くのはおかしい像だ。
ニューヨークが撤去するらしい。
だがこれはいいとしてもルーズベルトの単身像まで破壊するのはおかしいと思う。
セオドア・ルーズベルトはアメリカ中期の大統領だ。アメリカ発展期の大統領であり、当時はとても人気のある大統領だったと聞く。
ロシアがレーニン像を破壊したように国の在り方を根底から変えるというならそうでもいいだろうが。
アメリカで愛された熊怒ぬいぐるみ・テディベアのテディは彼に由来するらしい。
もし、彼を人種差別的側面を否定するなら、像の撤去し、歴史的役割を終えた人物を罵倒し頭から否定するより。人種差別のない世の中こそ作るべきだ。
過去は変えられないからだ。
そもそも歴史的偉人などというものはすべて時代背景を考えねば到底すべてを受け入れられない存在だ。今の人であっても100パーセントOKな人間などいない。
その区別ができないのは幼稚な人間だ。歴史に何も学ばない人間だ。
ただのくだらない愚か者だ。
過去の偉人に問題点を見つけるのはたやすい。それだけ我々は進歩してきたということだろう。
日本でも徳川家康でも武田信玄でも伊達政宗でも人殺しと言えば人殺しだ。
だが我々が彼らの尊像を建立してしのぶのはその人殺しの部分ではないはずだ。
そんなことは言うまでもないはずなのだ。
セオドア・ルーズベルトもまた、彼の口から出たという多くの名言で知られている
https://meigen-ijin.com/theodore-roosevelt/
アメリカはいま中国の文化大革命と同じ過ちの入口に立っている。
中国は偉大な芸術も学問も支配階級のつくらせた搾取的な文化だと言って徹底的に破壊した。宗教者。伝統芸術科・学者や知識人まで殺した。
それを当時の中国人民は熱に浮かされたようにやりまくった。
そして今、中国は後悔している。
崇高な行為であるべきアメリカの黒人人権運動が知恵や理性を失い、歴史を否定し文化を憎む衆愚のなせる暴挙とならぬよう祈るのみだ。