玉女神と言う神様がいます。
ふつう三体玉女と言うのが江戸時代の暦本には出ています。
色星玉女
多願玉女
天皇玉女
の三体です。
色星玉女のいる方位は衣服を求めるのによく
多願玉女のいる方位は旅行によく
天皇玉女のいる方位は祈願に行くのによい方位とされました。
これらの玉女の上に位置するのが歳徳玉女と言う存在でいわゆる恵方の神です。
陰陽道では牛頭天王の后神、八将神の母神です。
八将神は荒々しい方位の神様八兄弟ですがこれも現代では占い師でもあまり気にしない。
唯一怖いというのが歳破神でしょうね。次いで吉神とも凶神ともいう太歳神。
それ以外はあまり知られていない。一応暦には出ています。
この八将神を祀ったのが八王子権現、比叡山の山王七社の一人でもある。
一柱で表現しますが普通加えて牛頭天王や歳徳神も同社の末社になってるか。合祀されています。だから八王子権現と言えば牛頭天王ファミリーと思っていい。
東京の八王子市の起こりもこの神様。
神道では牛頭天王はスサノオノミコト、歳徳神は妻のクシナダヒメですが八将神は垂迹の神様は様々です。かならずしもスサノオの子ではない。
本々関係ないからね。明治政府が神仏分離であてはめただけで。
さて玉女ですが密教では三面荼吉尼天として表現されます。
しばしば中尊は聖天の様に象頭にも作る。
三面は三体玉女をあらわし、12臂は十二支方位をあらわすのでしょうか。
今回はさいわいうちに三面十二臂の荼吉尼天がいらっしゃいますので玉女の法で歳徳神のお札はお祈りしました。
どうも本来は片供といって前供養のみで祈る形式の様です。
実はこの拙著の表紙が玉女荼枳尼天です。
歳徳神のお札だけ欲しい方は毎年いますが数限りしか作りませんでした。
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冬至から丙方位(南の東南より)にお祀りください。
※ 方位の図は北が下になっています。