オリンピックはことのほか大丈夫かもしれない。
世界でも感染者は減ってきているのも事実だ。
メダルラッシュで多くの日本人はテレビに釘付けとなり、国中で「快哉」を叫ぶかもしれない。
だがこの時期 危ない綱渡りでオリンピックを開催するという事実には少しも変わりはない。
そしてそれは経済的にも行政が優先すべきことではないということも変わらない。
たとえ無理やり開いたオリンピックが成功しても、大博打だった日本海海戦や二百三高地の戦いのように、その時、我が国がどうしてもしなくてはならなかった一か八かの必要な無理と勝利では決してない。
したがって結果がよければいいというのは行政の王道ではない。
そこには誤った賛美とそれによって助長される経験学習の不在のみが残る。
不必要に国民に不安と危険を与え、それを回避するために無駄な予算を湯水のように使うことは決して褒めたことではない。
そんなことはしてはならないことだ。
外に使わなくてはいけないお金がもっと必要に違いない。
私は今でも粛々とオリンピック開催はやめるのが正しいあり方と思う。
たとえオリンピックが大成功してもそれは愚かな行為になんの変わりもはないと私は考えています。