私はこんなに誠意を尽くしている
まじめにやっている
私は誠実な人間だ。善き人だ。
なのに報われない!
なのにこの扱い‼
そう思うとふつふつと湧き出す怒り。
地獄の釜のように煮えたぎる腹の底。
でも・・・実はそうではないかもしれない。
私は本当は過ち多き人間だ。
それすら気づいていないだけなのかもしれない。
そう思えば怒りもほどほどだろう。
万事、まあ。仕方ないかも・・・と思える。
前世の悪業というのもそういう考えだ。
前の世の悪業と思えば楽になる。
矛盾は人を苦しめる。
親鸞聖人は我々はみな「罪悪深重の凡夫」といわれた。
確かにそう思えばいかなる難儀もいたしないと思える。
そこまで行かなくとも「私は誤り多き存在」という自覚で楽になる。
「私は良い人」でい続ければ恨みや矛盾の想いは深くなるばかりだ。