何のためにお経や真言を読んだのか。普通は回向文で
「願わくはこの功徳を以てあまねくいっさいに及ぼし、われらと衆生と皆ともに
仏道を成ぜんことを」と結ぶ。
これを言っておくことは重要だ。
これだけでもいいのだが・・
あるいは特に祈願があるならこのあと「別して願わくは弟子それがし、家内安全、身体健康、業務円満ならしめたまえ」などと願意を加えてもいいだろう。
回向なら「別しては当家先亡(せんもう) 先祖代々の霊位 仏果増進 証大菩提ならしめたまえ」と結ぶ。
この回向の時に「有縁無縁の精霊悉皆成仏」などということを加えるとこぞって精霊が集まる。敏感な人は喉が詰まってくる。
何も感じなくても集まる。本気でないならそういうことを具体的に加えないほうがいい。
無縁さん供養するのはいいことですよね~とかいうけど、
確かにいいことはいいことだがいいことだって代償は当然伴う。
あるいは神様に法楽するなら
「別しては当家鎮護○○大明神 ご威光倍増(いこうばいぞう)、法楽荘厳(ほうらくしょうごん)に回向したてまつる。仰ぎ請う、決定(けつじょう)して哀愍納受(あいみんのうじゅ)を垂れたまえ 再拝 再拝」とする。
あくまで以上は一例で定型はない。
回向する対象とは必ずなにがしかの縁が生じるのでそれはこころしないといけない。