金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

酒と河童と施餓鬼供養 善龍庵さんのブログ

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以下 羽田 談

これは実に面白いですね。

河童というものはいるのか?

もちろん生物学的にはいないでしょう。いても新種の亀かなにかの見間違いだったかも。

でも霊的には存在する。

いわゆる妖怪ですね。

妖怪は人の想念が集まり習合無意識が具現化したものと、竜や迦楼羅のような異界の生き物とにわかれます。

概ね人の姿に近いものは前者です。

インドでは人は死に方によってさまざまな鬼神になるといいます。

例えばダーキニーはお産で死んでしまった女性の霊ともいう地方があるそうです。

日本でいう姑獲鳥に近い感じ。

ハーリティ(鬼子母神)も大夜叉女ですがもとは人です。

 

このお話の河童さんがどちらなのかはわかりません。

ただ三蔵法師をたすけた深沙大王のようなものも河童の親玉だろうという人もいるし

中国では水虎ともいう。

深沙大王は砂漠にすむ竜王の一種ともいう。

 

柳田邦夫は河童の夫婦像を祀っていた。

主に水難避け等で信仰されることから水死した人の霊をお祀りしたのが始まりともいわれます。

此のカッパさんはひょっとして酔って川に落ちて死んだ方かもしれませんね。

仏典では妖怪というようなものはおおむね餓鬼界か畜生界かに分類されるようです。

動物に近いナーガ(竜)などは畜類、人に近い夜叉などは鬼類でしょう。