金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

受け身の祈祷

世上に祈祷というと念を凝らし祈願を一心に神仏に届けることと思うが…私はここ最近実際は逆だと思うようになった。

この人はどうだろう?

この病人はどうだろうか。

この人の思惑は・・・などと祈願者に対する受け身の祈りこそ大切にしたいと思っている。

 

要は祈願者を知ろうとすることを先にする祈祷だ。

 

勿論それも祈りに過ぎないが。祈願を届ける前に祈りを持ってその祈願者とまず感応道交をこころみる。そうして肩の力の抜けたご祈祷をこころみる。

私が歯を食いしばっても無意味だ。

それが一番先に来なくてはいけないと思う。