五戒の四番目 不妄語戒です。
ウソを言わない。
甚だしきは人を騙すというのは最悪です。
嘘つきは泥棒の始まりです。
そして一つウソを言うとそれを支えるウソを言わねばならず、いくつも嘘をつくようになるものです。
そしてしまいにばれる。
ばれればバツが悪いだけでない。信用がなくなっていく。
だから結局損をします。
賢い人が周りにいたら「噓を言うな」とは言わない。
嘘つきだからと距離を置いての扱いになります。
何を言っても「ああ、そうなの?そうですか」で対応されるが誰ももう言うことが本当だとは思わない。
わたしも嘘つきとしっていても関係ない以上はそうしてます。付き合わないならそれでいい。
でもウソを言うくらいなら、「それは申せません」がいいと思います。
もしウソを言うなら「知らないです」でもいいでしょう。
とにかくウソつきにはかかわらないこと、自分がそういう人にならぬことです。
怪しい人からものごとを聞かれて窮すればウソも必要ですが、普通は嘘は自分を窮地に陥れます。
不殺生からここまでが四波羅夷罪と言って、これに違背すれば昔は教団追放となりました。
上座部では今でもそうだと思います。
拙寺も内弟子に入る人が一回でもウソを言えば追放します。
嘘つきは何度でもウソを言います。一種の呪いのようなもんです。
ウソは嘘を重ねてしまうのです。そしてしまいには自滅に導きます。
そういう人はもういかなる信用もできないからです。
身近にウソツキを置くことは懐に毒蛇をおくようなものです。
ひき比べて正直というのは大きな徳です。殺生や偸盗、邪淫に比べて比較的日常化しやすく罪の意識も少ないので注意をしないとなりません。