盗作されたという愚かな思い込みから多くの人を火の中で無惨に死なせ、自分も重症のやけどを負いながら極刑を求刑されている青葉被告。
彼に盗人と目された京都アニメーションの人々は何もわけわからず猛火に呑まれ死んでいった。
たとえ青葉被告が死刑になっても誰も勝者はいない、だれも笑えない裁判だ。
この結果こそ愚痴の果ての果てというべきだ。
貪瞋痴の中で愚痴を最も恐れるのが仏教。
愚かであることは防ぎ難い。
青葉被告は今でも盗作されたと思っているらしい。
愚痴を避ける唯一の方法は自分はまちがっているかもしれないという危惧を忘れぬことでしかないだろう。
比叡山で智惠第一と言われた浄土宗開祖。法然上人は「知者の振る舞いをすべからず」と言われている。
味わうべきことだ。