相談でもまれに「どこかで得度したいと思っているんです。」という話をされる方がある。
私は「そうですか?じゃあ、どこかで得度できるといいですねえ。」でその話はおしまいにしている。
でも「どこかで」なんて言われて引き受ける人はいないと思いますね。
「どこでもいいから」って言ってるのと同じでしょう。
違いますか?
そんなもん誰が引き受けますか?
それからしてもう即不合格。
会社に面接に行って「どっかしらに入社したいとは思っています、手始めに御社にうかがいました。」と言っているのと同じだ。
わかっていない。
修行は売り手市場じゃないよ。
昔「先生は何故私に得度をすすめないのですか!」と怒ったように言う人がいた。
「したいのですか?得度」というと「別にそういうわけでは・・・」
なんなのだ?といいたい。
私は今まで、少し行してみたらどうかぐらいは言っても、あなたこそ弟子に絶対欲しい。是非にでも弟子になってくれ!と言った人は独りもいない。
実際そう思うような人もいない。
それを相手から、あなたはここで得度しなさいといずれ言うだろう いうに違いないなどとかたずをのんでオファーを待っているのは愚の骨頂だ。
うぬぼれも大概にしたらいい。
順序としてどうしてもこちらでお願いしたい…というのがまずないとダメだね。
易経に言う、童蒙よりはじめるべしだ。
ここで断られたら得度自体もあきらめるくらいじゃなきゃあ。
どこでもいいじゃダメです。まずあなたがそう思えるようなところ探すのが先だ。
お帰りはこちら。