金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

観音瞑想法

これは月輪観という伝統的な手法をアレンジした観音さまの瞑想です。
本来は結跏趺坐や半跏坐という座り方をしますが椅子に座ってもらったままでいいのです。ただしできれば背もたれによりかからないで背骨はまっすぐにしてください。
体が疲れているならもたれてもいいでしょう。ただし背骨をまっすぐにしますとだんだん体も元気になるので徐々に試みてください。伝統的には手は掌を上にしてに右上に重ねますが、ヨーガのように環にして印を作ってもただ組んでいてもかまいません。
①胸に収まるくらいの30センチくらいの美しいお月様を思います。
 
②お月様はどんどん大きくなります。
 
➂やがて自分がすっぽり入るくらいになったらお月様と一つになります。
 
④どんどん大きくして建物を超え、雲や空を超え、太陽系、銀座を超えて宇宙の果 ての果てまで伸ばします。
 
⑤もう、どんどんと拡大してその形はわかりません。拡大していることはしています が自分はただ月の真っ白な光の中にいます。その中にはすっぽり宇宙も入っています。もちろん、いろいろなお知り合いもほかのすべての人、生き物みんな自分(月輪)のなかにいます。もちろん自分である月輪のなかに自分自身もいます。
 
⑥このまま月の輪と一つになり満たされている気持を味わいます。
 このままでいいのですが何か望み事があれば次のよういいます。
 「観音さまは私に必要な○○を知っています。」
 ○○は行い、言葉、心、人やお金でもいいですが具体的なものを指さず概念にします。たとえば○○を個人名にしてはいけません。貴方が必要なもの、人はその選択をすべて観音さまにゆだねます。一番良いのは「観音さまは私に必要なす  べてを知っています。」とアファメーションすることです。
 「南無観世音菩薩」何回か繰り返します。これが祈りに当たります。
 御真言でもいいです。
 「ありがとうございます。」感謝をします。この感謝で観音さまの恵みが自分だけでなくすべての生き物や人々にいきわたると思ってください。
 
⑦今度は急速に縮めていきます。宇宙の果てから銀河系、太陽系、地球、空から降りて元の自分に帰ります。
 
⑧胸の月輪のなかに観音さまのお姿を思い胸にスーッと溶け込まします。
 
お祈りの部分は拙著「貴方を幸せに導く観音様」(大法輪閣)にもう少しだけ詳しく出ていますのでご覧ください。観音さまの瞑想は月例護摩の集まりなどで指導していますのでご興味をもたれたらお問い合わせください。