金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

結婚と宗教


お参りの信徒様から「結婚はしたいけど宗教観が違うとうまくいかないから…そこが心配で」というお話がありました。
でも、そうとも限らないと思うのです。
お互いの宗教を尊重すればうまくいくのではないでしょうか?
それはおそれながら皇室を拝察するにそう思います。美智子皇后さまはもともとはクリスチャンのお方です。

でも神道行事はそれとしてなさいます。
ダライラマ猊下のお姉さまもクリスチャンだと言いますね。
成長した宗教とは宗教が違うからと言ってそれだけで一概に相手を敵視するものではないでしょう。

前に家族全員が信仰しないから家中不幸になるという妙な宗教に奥さんが入って迷惑しているので助けてくれという相談がありましたが、わたしは基本そういうの知りません。
だってそうでしょ。相談者が私と同じ信仰してるわけじゃないのに。私が一体どの立場でそこのうちの奥さんに何を言えっていうんだろう?
相談相手間違っているよ。

でもたしかにそういう宗教は幼稚ですね。「どうしても何とかできないか」というので
「じゃあ、表向き籍ぬいてもらって奥さんに家族やめてもらったらいいんじゃない。家族全員が入らないと不幸になるなら、家族じゃなきゃもう問題ないでしょ?って話あってみたら」と言っておきました。

もし夫婦で宗教が違うのでもめるというなら結婚式もしなくていいのでは、披露宴だけで。
クリスチャンでも何でもないのに「結婚式だけは教会で上げるのがステキ~!」
なんてのよりよほどましだと思いますが。
私がもしクリスチャンならそんな話聞いたら怒りますね!

昔だけどこんな方もいましたよ。
「聖天様の御祈祷のお陰で念願の結婚が決まりました!もう、うれしくて、うれしくて本当に感謝してますゥ。
この〇月に教会をすぐに予約したんです!信徒でなくても何だかかんだやるの(儀礼)さえすれば教会で結婚式をやってくれるんです!ほんとによかった!!」って人いたけど

「アア、それはよかったね!おめでとう。
だけどそう言うあなたは一体どこのどういう神様を信仰しているんですか・・・・あなたはもう二度とここにこないでね!ウン。」と言ってお祝いしておきました。