以前に講習でやってもらったけどどうもいまいちなので大森先生に東京で再度手ほどきお願いしました。
水歓喜天供。
もともと真言宗の憲深さんが作ったらしい。憲深さんは三宝院流憲深方つまり東密・三憲流の祖ですね。
台密にもあるけどどうも整った次第はないので東密をもとにして修すほかない。
実は聖天供は東密中院流もどきの次第で千座やらされてますので、東密の次第みてもそれほどためらいはないんです。
最初授かったときは「え、これって・・・」と面くらいましたが、山形の天台宗のお寺から来た次第だからこれでしておけと言われた。
おそらくそこの寺には周囲に聖天供をする天台宗の寺がなく真言宗の阿闍梨さんから習ったのでしょう。
はじめは「何でことによって千座も東密の次第を…」と思いもしましたが、おかげで信貴山玉蔵院で野澤密厳猊下から手ほどきして頂いた時もさほど面食らわなかった。
でもわからないところを突っ込んで聞くと野澤猊下は「あんた、台密の三部都法阿闍梨やろ。そんなのは台密に直してやりたいようにしたがな。直せるやろが、
あんたなあ、密教なんか一人一派やで。」といわれました。
このお言葉は私の中に長く残りました。
のちに山門流の浴油を師匠から、寺門流を福家英明長吏猊下からお授かりしました。
師匠から浴油を受けたのは実に入門してから18年の歳月を経たときでした。
そういう次第で最終的には私は寺門流、山門流、東密で聖天供を経験することとなったんです。
大森先生も「この次第はハッキリ言ってよくわからないところも多い。まあ、やりずらいところは羽田先生がやっている流儀に部分修正したらいいですよ。」といわれた。
時間がない。急いで書写してはじめたいなと思います。ありがとうございました。
金襴の天覆が六臂の歓喜天像です。天覆は西陣聖天様から頂いたものです。修するのが楽しみだなあ。