「羽田守快和尚様
娘共々いつもお世話になっております、山形市の○○と申します。
昨年は、猫の大福丸のためにお地蔵様の御影を娘にお送りくださり、本当にありがとうございました。
今月10日で大福丸がみまかりまして早や1年、去年の今頃は悲しみのどん底におりましたが、おかげさまで、心が救われる出来事がありましたのでお知らせいたします。
御影が届いた日の夜、我が家にいるお犬様が、どこで着けてきたのか背中に大福丸の長い髭をふんわりと乗せ、得意気に見せびらかしておりました。
それを見た時、羽田の和尚様のお優しさや人々の大福丸を思う気持ちは大福丸にちゃんと伝わっているのだと心の底から思い、突然この世から去ってしまった大福丸と、また少しだけ繋がれたような気がして嬉しかったです。
思い返せば、生前は意識していませんでしたが、大福丸は皆にかわいがられるスター的な猫だったようで、大福丸が亡くなった日には、工作の得意な方がりっぱなお棺を作ってくださり、会いに来てくれた方々が、おやつやごはん、お花やおもちゃなどを持ってきてくださったので、棺はこれでもかというほどぎゅうぎゅう詰め、そして最後にはお地蔵様までいらしてくださいました。
大福丸は、人徳ならぬ猫徳を備えた、あっぱれな猫でした。
あの世のどこかに大福丸が帰る場所があるのなら、たくさんのお供物や羽田和尚様のお心遣いを持ち帰り、大いに故郷に錦を飾ったのではないかと思います。
大福丸の最後まで、羽田の和尚様には大変お世話になりました、心よりお礼申し上げます。
福猫さんのことでも嬉しいご報告がありましたので、機会がありましたら改めてお知らせしたいと思っております。
暑い日が続いておりますが、体調を崩されませんようご自愛くださいませ。
まずは、お礼申し上げます。」
在りし日の大福丸ちゃんと猫御幣
こういうお話を頂くとお地蔵様のオミエをお届けしてつくづくよかったなと思います。南無六道能化地蔵大菩薩