金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

大自在ということ

朝、座禅しながら、ふと徳川家康公の遺訓が頭に浮かびました。

「人の一生は重き荷を負って遠き道を行くがごとし、不自由を常と思えば不足なし。急ぐべからず。・・・・」

常々天下人でさえ「不自由を常と思えば不足なし」と言われているのはすごいな‼と思っていました。

だから家康は「啼くまで待とうホトトギス」といわれるんでしょうね。

 

そうしたら霊狐さんがその心こそ「大自在」だといわれた。

「征夷大将軍、七情(怒・喜・思・憂・悲・恐・驚)の軍を束ねる。それこそその心だ。それを大自在と言うべし。聖天は歓喜自在天ともいうだろう。世間一切を皆なびき従わせようという欲心あるのが摩醯首羅天というが、曼荼羅の聖衆としてはさにはあらず。その心あるものこそ大自在天の三昧にあるものと言えよう。」と言われた。

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 ポーカーフェイスの達人・徳川家康は「狸親父」などといわれますが、七情を表に表さず自由自在に制御できる大狸になりたいものです。