神、人をして言わしめるという言葉があります。
きのう「元三大師様の軸は常時かけておくのですか?」と言う人があった。
「せっかく奉納いただいた素晴らしいお軸なのでそのつもりだが・・・」といったら、
「あれだけの画像ですので掛け放しで、護摩の煤がついて黒く汚れたりしたら、かえってお大師様に勿体ないことではないですか?」というのでそういえば・・・そうだなあ という気になりました。
まあ、生地の木像などであれば護摩の煤がついて黒くなるのは貫禄ですが、たしかに絵は傷んでしまうでしょうね。
私たちのような生業の者はわずかのことにも兆しを察しておくことが重要です。
易や卜占などもそういうためのものですが、人の言葉や出来事は明瞭な兆しとして受け取るべきことが多々あります。
もう一体銀でできた降魔大師もいらっしゃいますし・・・
これはご意思かもしれないのでしばらくして秘仏として納め、毎年のお正月の三日にでもお出ししようかと思います。