「幸福の科学」を擁護する気はないが、教団の資産2000億円はあくまで宗教法人の資産で大川さん個人のものではない。
教団が解散しない以上其のままだ。誰のものでもない。
そこを間違っている人がいる。宗教法人がよくわかっていないからだろう。
2000億円というお金がどんなものか私には想像も付かないが、神殿などの、不動産も含めてだろう。大きな人の集まる宗教法人には、まあ、それなりの資産があっても不思議ではない。
大金と聞いてすぐに悪徳宗教だと思うのは早計だ。
ただし、幸福の科学が悪徳か否かはどうだか知るところではない。この宗教には何の興味もなかったのでよく知らない。
始め大川氏の本の出版社だと思っていたくらいだ。
だいぶ以前にうちに出入りしていた人が
「私はきらびやかな荘厳のお寺や立派なお堂は大嫌いなんです。
粗末なお寺の方が好きです。
なぜなら立派なお寺はお布施をうんと信者からとっているに違いないですから。
そんなお金があるなら経済的弱者の福祉に回すべきです。」といわれたことがある。
「ここはそうじゃないから好きです。」
ずいぶんな事を言う。(笑)
無論福祉は大事だろう。
だが宗教本来の使命は福祉事業ではない。寺のすべきことは仏事に信仰者の便宜と寺院の維持だ。
ここがわかっていない人は多い。
たとえば、大寺であれば大寺であるほどにほうぼう伽藍が次々に傷んで莫大なお金がかかるのもよく知っている。
備品も悼む。信徒の接待の用意も必要だ。
光熱費もかかる。だから記念行事でもあれば寺によっては持ち出しである。
たとえ、福祉活動をしている宗教法人であっても、それらの費用を後回しにしてせっせと福祉に回している寺などない。
もしそういう住職がいれば背任行為に問われかねない。
私がそういう大寺の住職であってもちろん、福祉や社会事業の寄付よりも寺の維持や荘厳を優先するだろう。
それが宗教法人主管者の義務だ。