「ゴジラ−1・0」を見ました。
舞台は終戦後まもない日本。
ビキニ環礁の水爆実験で巨大化したゴジラが出現。
ゴジラは岩戸島に住む伝説に伝えられてきた巨大生物だったが水爆の洗礼はそれをトンでもないモンスターに成長させた。
放射能火炎はキノコ雲を生むほどの威力、しかも瞬時に肉体的ダメージの再生能力を備える。
ゴジラの出現に日本政府はすでに敗戦で武装解除しているのでなにもできない。
アメリカの進駐軍もソ連との対立懸念から一切軍事出動はできないと通達される。
東京は火の海。
そんななかで、民間主導でゴジラ撃滅を考える人々がいた。
解体された旧帝国海軍を中心とした引き上げ兵や軍属たち、そして主人公の特攻隊の生き残り青年・敷島だ。
だが彼らの持てる武器は限られている。
日本を叩きのめした米国海軍の軍艦すら次々と引き裂くゴジラと敗戦国の帰還兵たちははたしてどう戦うのか?
誰の支持や命令でもなく彼らは自ら祖国を救うために立ち上がる。
あすを生きるためにこそ。
この映画は祖国を守るというのはまず我々国民の意識からというメッセージを込められているとみた。
いまも米軍は進駐しているが有事の時果たして彼らは実際動くのか?
ウクライナも核を持たないなら守ってやるとアメリカから言われたが、実際アメリカが行ったは武器の供与だけだ。
アフガ二スタンからもタリバーンの台頭をしり目に引き上げた。
国防とはなにか。
それはもはや政治だけでは語れない。
それはなによりも日本人の命を守ることだ。
その意味では私のなかではとても評価の高いゴジラ作品になりました。
迫力に満ちた伊福部先生の昭和ゴジラの名曲もふんだんに流れ、昭和のゴジラファンにはそこもうれしい作品。
私的には今年見た最高の映画です。
なおブログ読者さまからの情報では対B型戦闘機「震電」は太平洋戦争最末期に実在した戦闘機で太刀洗平和記念館に実物大レプリカが展示されているそうです