《「胃瘻を造り、口から食べられなくなった後も、看護婦さんの手に噛みついたことがある。今でも女性を食べたいかと問われると“思う”といつも答えていました。記者へのサービスではなく本心だったのではないでしょうか」》 週刊新潮が佐川氏の肉声を最後に伝えたのは、先に紹介した11年のグラビア記事だった。立ち退きを迫られていたアパートで、佐川氏はボソッと漏らしたという。 《「人を殺すということは、自分も殺すことなんですよ。社会から抹殺されてしまうんですからね」》
佐川氏いわく「人を殺すということは、自分も殺すことなんですよ。社会から抹殺されてしまうんですからね」
これはそうだろう。
人を殺して社会的に無事でいられる理由などない。
どんなに惨めな最期でもそれは自分を恨むほかない。
佐川氏は無罪となったがそれでも楽に生きられるわけではなかった。
楽に生きてはいけない人だ。