金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

授戒の話 8 不邪見戒

本来はここは一般には不飲酒戒です。

当院は不邪見を当てています。

酒を飲まないよりそのほうが重要だからです。

でも僧侶の中には得度祝いだからと宴会開いて酒飲んでドンチャン騒ぎしたりする人もあるようですがこれほど仏を馬鹿にした話はないでしょう。

日本独特の酒飲んで交流図る「飲みにケーション」は最近否定されてきてはいますが、ましてまだまだ在俗の世の中では人生にサケはつきものです。

 

ですから当院は不邪見戒を提唱しています。そういう戒も実際あるからです。

では邪見とはなんでしょう?

邪見とは因果論の否定です。

何事も原因 結果で成り立つのです。

だから原因なくして結果はない。

預言などと言うものも今に種があるなら成り立ちますが、そうでないならあり得ないと考えます。

決まっているものはないのです。

では人の生死はどうでしょう。

誰でも死にますね。決まっているんじゃないでしょうか?

いいえ、これは生命の常として生と死で一つもの。別別ではないのです。

ですから1999年に世の中が滅ぶといって大予言のようなものは信じないのが仏教徒の考えです。

お釈迦様は宿命通というものがあった。それも予言ではないのか?という人もいます。

でも違うと思う。お釈迦様には常人には見えない因果が見えたのです。

まさに因果であって脈絡ない予言でhないのです・

同じく因果を見る方法に仏教には宿曜経があります。

お釈迦様には到底及ばない大雑把なものですが文殊菩薩が後の世の人の宿命を知る手立てとして残したという伝説のお経です。