良く気がつき、社会常識や礼儀に卒がない。
それなりのレベルだろうが好人物か否かはまた別な話だ。
なかには利口なだけで誠が薄い人もある。
真の人の交わりは飾りではない。体裁の良い人をひたすら贔屓にすると失敗する。
そういう考えでまことの友はえられない。
交際があっても深くは交わる人ではないと思う。
なにも良いことがないばかりか、最後には大害がその身に及ひかねない。
私的な人の交わりはそういう知恵のもと、差別あってしかるべきだ。誰とも等しく親しくはあり得ない。
必要ない。
なかにはどうにもならないようでも憎めない人もある。憎む必要などあろうか。
人を愛念するのに交際の深浅は関係ないだろう。