最近お不動様の力を借りることが多くなった。
お不動様はやはり凄いね。諸仏の中の一番密教らしい存在は明王。
そのトップがお不動様。
いやというほど不動供やらされたから、早くほかの仏さま拝みたいなあという感覚で当時はいっぱい。
でもお不動様の次が十一面様でしたのでいかにお不動様が拝みやすいかがよくわかりました。拝んでも拝んでも、十一面様は十年以上、意思の疎通が取れなかった。
全くシャットアウトされた感じ。
密教には様々な諸尊がいる。みなそれぞれの世界がある。
だからそれをなるべく多く知りたい。好奇心の強い私はそんな気持ちが強かった。
いまでもそうです。
でもなんとなく思うのはお不動さまで密教加行してお不動様でご祈願初めて…最後にはまたお不動様なのかな。
私ごときは密教を極めるなどという存在では到底ないですが…長い時間の修法の果てに最後の最後はまたお不動様に出会いそうだと思う。
写真の尊像はわたしがまだ20代前半のころ、家で買ってくれました。尊像七寸、全長54センチで27万円でした。
どうしても欲しくて頼んで無理に買ってもらった。そんな銘品とかではなくどこにもあるようなもんなんでしょうが、当時の私には27万円なんてあるわけないお金だった。でも欲しくてたまりせんでした。以来、うれしくてこのお不動さんでずっと祈っています。
当時は前具までは買えなかった。でも本尊はおろそかにできないのでお不動様のほうを買いました。
師匠に来ていただき、茶碗を六器代わりに茶托に並べて、柄香炉も水柄杓に金具で蕨手にかわりをつけたものを用意し一座行法を修法し開眼して頂いたのを昨日のように覚えています。
お不動様にはじまりお不動様に終わる。
お不動さまの凄さがわかるにはやはりいろいろ拝んでみるといいですね。